独和タスクと教室談話における
日本語のアカデミック・スピーキングの特徴と習得の研究

ID : J027





[A1]
はい、えー、テクノロジーは、わたしたちの生活を複雑にしたと思います。
えー、どういう面で複雑にしたかというと、技術的には確かにより便利になった面もあるかとおもいます。
が、えー、例えば、えー、LINEの既読通知だとか、私が授業で使っているteamsなんかの、えーと、こう既読マークといいますか、えー、それらがこう学生や教職員に与える不安感というか、心配する気持ちというのはメッセージを読んでくれましたかとか、えー、メッセージ見ましたかとかというふうにいちいち私たち教員の立場で学生に問いかけなければならなかったり、見た、見なかったというふうな感じで、少しこじれることがあります。
既読を、えー、つけるという意味では、こうちゃんとこう読んだことがわかるのでいいと思うんですけれども、いつまで経っても既読が付かないなあ、なんていうふうに、もともと便利機能として、きっと実装されたと思うんですけれども、…



[A8]
はい、私は勉強は自分でするほうが先生とするよりもいいタイプです。
なぜなら、自分で勉強することによって、自分で考える癖が私はつくタイプだからです。
何が分かっていて、何が分からないのかをまとめるところ、そしてわからない部分を先生にどういう風に質問したらいいかというところまで考えることによって、自分の考えがより深まっていくタイプだからです。
以上です。



[B9]
はい、私は、この意見に概ね賛成です。
たしかに、えー、紙でしか記録がない本を蔵書していくというのは、図書館の大事な役割だとは思いますけれども、
え、近年、例えば、えー、ipadやkindleとゆった電子書籍を読むデバイスがどんどん、こう便利になっていっていると思います。
それは私の立場、学生であり、教員であり、その両方の立場から見たときにオンラインの資料だと学生に紹介しやすい、すぐにアクセスできる、そして、えー、借りられていて、自分が借りれないということが起こりにくいというメリットがあると思います。
ですので、えー、まっ、紙の本を増やしていくことも大事だと思いますけれども、できるだけオンラインの資料知らせるものに関しては増やしていった方が、えー、いろんな人にとって便利になるかなと思います。



[B5]
はい、え、私は、この意見に概ね賛成です。
え、たしかに、まあ、ちょっと考えてみると貧困と倫理感っていうのは必ずしも結び付かないとは思うんですけれども、貧困であればあるほど、やはりこう必要な物を調達するということに困ります。
そうすると、どうしても生きて行くために盗まざるを得ない、こう、犯罪を犯さざるを得ないという状況に追い込まれてしまい、そう追い込まれてしまってデスパレートになってしまうと、たしかに、何をするかわからないという意味で、えー、犯罪の原因の多くがこう貧乏な事にあるというのは、え、私は賛成です。
ただし、全部が全部先ほど申し上げたように、冒頭で申し上げたように、貧困と倫理観は結びつくものではないと思うので、
えー、そういうことを頭に置いておくのも大事かなあと思います。



[C8]
はい、私は、この問題を解決するために、えー、一日、あるいは、えー、その定められた、一定の時間で入場可能な人数を制限することが最も有効ではないかなと考えています。
えー、最近日本で言えば、例えば京都、コロナの前、まあ、京都にものすごく、こう、インバウンドの人たちがこうやってきて、押し寄せてしまって、地元の人たちも大変な思いをするし、えー、その歴史的な建物やその場所ですか。
それに、こう、本来ある厳かなその雰囲気というか、そういうものが損なわれてしまい、えー、もっと悪い場合には被害が出てしまうという、あの、ことも聞きます。
で、それはなぜかというと、先ほど申し上げたように、やっぱり、こう、土地があれば、時間があれば、そこに来られるだけ人が来てしまうからだと思います。
それを制限するのが最も有効なんじゃないかなと思います。



[C1]
はい、えー、科学やテクノロジーやビジネスが芸術よりも大事にされているという原因というか、理由については、やはり経済の発展、そして時代の発展を考えると、芸術というのはある程度もう時代を、こう、えー、さかのぼって考えますから、えー、そこに置いておいても、そこにあるだけで、もう変わらないもの、それに対して科学やテクノロジー、そういったものはえー、時代の流れに応じて刻一刻と変化していって、価値も変わってくるものだからじゃないのかなと思います。
で、えー、人々に芸術に興味を持ってもらうためには、そのような背景があるということを充分に理解した上で、実際に体験可能なイベントとか、えー、ワークショップなんかをやってみるのがいいんじゃないかなと思います。



[D8]
はい、私がえー、一番好きな日本の習慣は初詣です。
初詣とは、えー、1月、新年あけてから1月の、えー、だいたい三が日ぐらいまででしょうか。
そのぐらいの間に神社やお寺に行って、その一年、健康で、そして無事に楽しく過ごせますようにという類の、えー、お願いごとをする習慣のことを言います。
で、なぜこの習慣が好きかというと、やはり一年始まって年が明けてから、えー、すぐに初詣に行くことによって、その年に一番自分が何を大事にしたいか、どんな人に幸せになって欲しいか、自分がどのように幸せになりたいかという気持ちを、新たにすることができるからです。
ですから私は初詣という習慣が好きです。



[D2]
はい、えー、私に良い刺激を与えてくれた人は、高校時代の書道の先生です。
で、その人はとても厳しい先生で、えー、あまり人を褒めることはしません。
でも、ちゃんと学生を見てくれていて、その学生に何が足りないのか、どういう指導をしたらえー、どういう練習をしたらもっとうまくなるのかというのを常に考えている先生でした。
ある時、えー、私が一生懸命練習したものをその先生に見てもらい、もらいたくて見せに行ったんですけれども、私にこんなもの見せないでと言って、目の前でビリビリに破かれてしまった経験があります。
その当時、心が折れましたけれども、それがあったからこそ、私はこれではダメだ、妥協は絶対にしたくないという気持ちを、その当時育てることができましたし、今でも、えー、その先生のことはそのエピソードから忘れることができません。



[E1]
はい、えー、私が子供の頃、思い出せる範囲で一番幸せな思い出は、え、初めて一輪車に乗れたことです。
で、私はその当時、えー、体育会、体育大会と言っても、例えば、かけっことか、〓〓〓のぼりとか、綱引きとか、いろいろあると思うんですけれども、
あまり、こう、積極的に参加するタイプではなくて、えー、運動も積極的にするタイプではなかったんですけれども、一輪車に乗れたことによって、ああ、運動って楽しいな、体動かすのって楽しいなっていう風に思いましたし、おかげで友達も増えました。
ですので、えー、もっとこういろいろやってみたら、えー、もっと楽しいだろうなというふうに一輪車を通して、えー、思うことができたので、それが一番子どもの頃の幸せな思い出かなと思います。



[E10]
はい、えー、学校であった楽しかった経験は、え、大学時代に演劇をやっていたことです。
私はあまり、こう、人前に出るのはそれまで好きではなかったんですけれども、え、大学入学と同時にちょっと新しいことに挑戦してみたいなと思って恐る恐るえー、始めてみました。
最初は仲間の、一緒に、のちに舞台に立つことになる、えー、ほかの学生さん達と仲良くできるかどうか、ちょっと不安だったんですけれども、えー、いざ、こう、稽古を始めて、こう、練習を始めていくと人ってこんなにおもしろい事ができるんだというふうに、えー、思うようになりました。
ちょっと抽象的なんですけれども。
えー、それがあったので、えー、もっと広い目で人のことを見れるようになったかなと思いますし、何より楽しかったです。

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